「令月風和の茶会」の様子

12月8日(日)福井市愛宕坂茶道美術館茶室「尚庵」におきまして今年度最後の月釜「令月風和の茶会」が開催されました。

 

皆様ご存じのとおり元号「令和」は万葉集から引用された文言であります。万葉詩人になった気分で待合では筆が置かれ、床には梅の画賛。私も一句とはいきませんが優雅な気分になりました。香煎も紫蘇香煎と梅つながり。

 

床の軸もおめでたく「瑞雲」花入れは曾呂利。香合は有馬筆香合でここでも筆が登場。

お水指も宝尽くしの砂金袋で莨盆は船形、令和の船出にかけて、主菓子も紅白きんとんとおめでた尽くしでした。お茶碗も大ぶりの志野が主茶碗、次客は華やかな扇子が描かれた京焼、雅子妃殿下のおしるしのはまなすが描かれた茶碗など、とりどりで楽しみました。榛の立派な木で作られた炉縁も印象的でした。

棗は欅の木地で令和の詩が描かれています。正に令和元年の締めくくりにふさわしい清々しお茶席でした。