12月9日(日)福井市愛宕坂茶道美術館友の会主催の月釜が掛けられました。「歳暮の茶会」です。外は雪模様でしたが、お若い男性軍が点前やお運びをしてくださり寒さも吹き飛ぶ感じでした。待合では甘酒が香煎として出され、床には扇面「稽古とは一より習い十を知る十よりかえるもとのその一」と利休百首の一首が掛けられ、その下には香合が・・・鶴の象嵌のようでした。
あったかい濃厚な甘酒と使い捨てカイロで身も心もほっこり
本席の床は円相で、お花は寿郎柿と白玉椿、柿がとてもかわいかったです。点前座は台目席にする台目棚、冬の小間席で少しでもほっこりするようにとのお気遣いでした。お菓子は飛嶋製の雪の舞い、たいへん美味しいきんとんでした。主茶碗は5個の輪が散りばめられ、それは巻いた掛け軸で輪になっていました。ご亭主の思いでは、円相の輪と待合の歌とお茶碗の絵柄の輪で年の瀬に今年が終わり来月にはまた新しい年が始まる「廻り」を表現されたようです。
説明も丁寧でわかりやすく、大変楽しいひと時でした。遠藤先生ありがとうございました。