「新緑の茶会」様子

4月29日(日)福井市愛宕坂茶道美術館茶室「尚庵」にて友の会主催の茶会が催されました。

席主は遠州流の加川宗倫先生でした。

夏日となり初夏の陽気でした。待合では端午の節句に合わせた武将と子供の画のお軸で香煎は桜茶でした。

本席は初夏を詠んだ句のお軸が掛けられ、香合は銀閣寺の古材の舟、花入れは越前、お花は舞鶴草で、特にお花は白く小さな花が緑の葉っぱの間からすっと覗き、その名の通り鶴が舞っているようでした。お棚は三重棚、中央に遠州流らしい七宝模様が抜いてありました。水指は紫三島、蓋置は三つ葉でした。お菓子は飛嶋製の新緑と銘を付けられたもので、大変美味しかったです。

主茶碗は萩。薄器はひさご型で菖蒲が蒔絵してあり、蓋を取ると花が咲いた様子がまた蒔絵してありました。茶杓は煤竹で景色が良かったです。初夏にふさわしい道具組で、隅々まで気を遣われたご亭主のお心入れが素晴らしかったです。